第11回「あずさ会書道展」が岡山県勝田郡勝央町勝間田の勝央美術文学館で開かれ、味わい深い秀作に愛好者らが見入っている。15日まで。
書家・松嶋豊舟さん(86)=美作市林野=と津山、美作市など県北の門下生20人が、3年ぶりの展示会に額装、軸装した計60点を出展。
百人一首の和歌をメインに、俳句、詩文といった題材が流麗な筆遣いの仮名や柔らかな調和体でしたためられ、それぞれに趣がにじむ。行書による漢詩の一節も並び、訪れた人たちは作品ごとに歩を止めてじっくりと観賞。
松嶋さんは「コロナ禍の中で会員それぞれに腕を磨き今回、全国公募展で昨年入賞した作品も十数点含まれている。百人一首は雅やかな色和紙で書を引き立てる趣に仕上げており、多くの方に見てほしい」と話している。
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味わい深い書作品に見入る愛好者
勝央美術文学館 第11回「あずさ会書道展」