岡山県真庭市勝山の勝山文化往来館ひしおで26日、2005年に開館してから16年間の企画を振り返る「ひしおアーカイブ展 ひしおの歩み」が始まった。これまでに国内外のアーティストから寄贈を受けた作品などが来館者の目を楽しませている。7月11日まで。
コロナ禍の影響でアーティストたちとの交流ができない中で、同館が企画。107点を展示している。地域に滞在して制作を行う「アーティスト・イン・レジデンス」で来日していたテキスタイル作家のヒル―・リーベルトさんの織物アート、市内で創作活動をしている三村脩さんの木彫りの「神庭の滝」、毎来寺(同市目木)の住職・岩垣正道さんの木版画のほか、日本の女性アニメーション作家が手がけたイラストなどが並ぶ。造形作家の故小田宏子さんの家族から寄贈を受けたレリーフや立体作品なども閲覧できる。
2010年に小田さんとともに日韓合同の現代美術展を行った造形作家の長谷川勢津子さん(84)=岡山市=は「ひしおは早い時期から多くの現代アート作家を取り上げて来た。有名になった作家もいて振り返ると懐かしい」と話した。
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16年間に同館が寄贈を受け、保管してきた作品
勝山文化往来館「ひしお」 アーカイブ展開催(岡山県真庭市)