津山市安岡町出身の絵画作家・香本博さん(65)=埼玉県秩父市=の絵画展「津山は遠くなかりけり」が大田のピアノ工房アムズの特設ギャラリーで開かれている。来年の同市内での個展へ向けた予告編で、どこか懐かしい〝香本ワールド〟が広がっている。23日まで。
香本さんは独学で絵画を学び、「自身の五感で捉えた、自然界の偉大さ、色や風の動きやパッション」を表現。これまでに全国で約130回の個展を開いている。
約20点を展示。人物や猫、四季折々の風景、自転車、神話などを題材にした型にとらわれない、透明感のある作風が印象的。夕暮れ時に飛び交う赤トンボや色鮮やかに咲き乱れるコスモスは胸に迫る。
星降る夜に無数のホタルが飛び交う連作は「カラフルな闇」が人を優しく包み込む。山菜をジャズプレイヤーに見立てた「春の控え室」は躍動感あふれ、作風の幅広さをうかがわせる。
アムズ代表の松岡一夫さんは「既成概念にとらわれない色づかいは不思議な印象を与える。今回は一点だけだが、香本さんが描くネコはとても愛くるしく、ネコ好きな方もぜひ」。
ギャラリーは不定休で時間は午前10〜午後5時。入場無料、要事前連絡。
問い合わせは、アムズ(☎272100)。
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〝どこか懐かしい風景〟が並ぶ甲本博さんの絵画展
安岡町出身の絵画作家・香本博さんの個展、アムズで開催中