洋画家・高山始さんの生誕100年特別展

芸術 洋画家・高山始さんの生誕100年特別展
         

 勝央町出身の洋画家・高山始さん(1920〜2013年)の生誕100年特別展が勝間田の勝央美術文学館で開かれ、郷土の風景を描いた油彩の大作など長年の画業をたどる秀作が美術ファンらを魅了している。11月8日まで。
 高山さんは津山市の洋画家・故日原晃さんに師事。日展会友、光風会員として制作に励み、県北の美術振興にも尽力した。今回は遺作約50点を展示。
 油彩は柔らかく重厚なタッチで、ほの暗い街並みが印象的な日展初入選作「津山風景」(1961年)、農民の暮らしがにじむ「牛のいる家」(78年)、残雪の峰が輝く「春雪那岐」(76年)など県北の画題のほか、「教会の街インスブルック」(71年)「バリ島風景」(83年)も目を引く。
 一方、対照的に淡くみずみずしい色遣いの「落日(大山山麓)」「綾部山梅林」といった水彩、山水を描いたふすま絵、愛用した油彩の道具、スケッチブックなども並ぶ。
 高山さんに10年間習った総社の竹内昌子さん(79)は「ずっしりとした味わいで、優しく温厚だった人柄がしのばれて懐かしい」と話した。

油彩の大作に見入る来館者


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