津山市議会トピック

　岡山県津山市は、老朽化が著しい市久米総合文化運動公園市民プール（中北下）を、現在地に新たに建て替える。２０２４〜25年度に更新工事を行い、26年度の運営開始を目指している。
　１９９５年の開館以来約27年間、温水プールの特徴を生かし、体力づくりや健康増進などを目的とした施設として広く市民に利用されてきた。年間約５万人の利用者がある交流拠点の一つだが、内外装の劣化をはじめ、機械設備も老朽化が顕著になっていた。昨年までの10年間で、修繕経費として総額約４２００万円を支出している。
　新市民プール更新整備にあたり、基本方針として▽多世代が親しめる▽多様なニーズに対応▽多様な運動▽学校などとの連携▽競技レベル向上ができる▽安全・安心▽効率的な維持管理と環境への配慮―の７項目を掲げる整備基本構想を策定した。
　規模や機能、整備方式などを協議する基本計画策定委員会を立ち上げる。高齢者、幼児教育、地域自治活動、プール利用者などの代表者約10人が委員を務める。
　「公認プール（日本水泳連盟のプール公認規則の基準を満たすプール）について、市としてどのような認識で基本計画策定に向かうのか」との質問に、市側は「これまで、三度の請願書が市議会へ提出され、いずれも採択されている。この意見を尊重して事業化などの検討を進めていく必要がある。整備基本構想にも整理・検討すべき項目として掲げている」と答えた。