日本を代表するロックシンガー・矢沢永吉さんを稲穂で描いた岡山県美作市下町の田んぼアート「永ちゃん田んぼ」で17日、地元の大原小学校の5年生26人が稲刈りを体験した。
住民有志「永ちゃん田んぼの会」が手がけて6年目の今年は、矢沢さんの顔やコンサートタイトルなどを4種類、4色の稲で表現。夏場からくっきりとした絵柄が浮かび上がり、ファンや観光客らが全国から訪れ、眺めを楽しんだ。
黄金色に染まった田んぼ(17アール)に集まった児童たちは、会のメンバーから刈り方を教わったあと作業を開始。秋とは思えない汗ばむ陽気の下、見事に穂を垂れた稲を鎌を使って一生懸命刈り取っていった。
児童たちは「自分たちが植えた苗が大きく育って、たくさんの人に見てもらえてうれしかった」「訪れる人に大原のいいところを知ってもらいたい」と話していた。
台風などの被害はなく豊作という。20日にファンらが集まって残りの全てを刈り取る予定。午前10時から実施し、当日参加可能。
計約600キロの収穫を見込み、一部は同小の給食で提供されるほか、稲わらは正月用のお飾りの材料として使用する。会では11月上旬に秋冬バージョンの「もみ殻アート」を計画している。
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