65歳以上の高齢者とその家族を対象にした奈義町栄養委員会主催の健康づくり教室「作って!喋って!食べて!楽しむ!世界のおふくろの味」が25日、岡山県勝田郡奈義町豊沢の町文化センターで始まり、町民らが和気あいあいと交流を深めながら料理を楽しんでいる。
新しい物事に挑戦することで生活に刺激を与え、介護予防につなげようと開催。1月30日まで計4回の講義の中で、町にゆかりのある外国人たちを講師に迎えて各国の家庭料理を学ぶ。
この日は7人が参加し、同町国際交流員でフランス人のラファエル・リパモンティさん(39)の指導を受けながら、夏野菜をふんだんに使ったフランス南部の郷土料理・ラタトゥイユなどを調理。切り刻んだ玉ねぎ、パプリカ、トマトなどをハーブといためて煮込み、ソースを作った後、熱したフライパンでズッキーニ、ナスも焼き、きれいに盛り付けた。
このほか、アシスタントとして来た勝央町の理学療法士・安田翔太さん(33)がいれたコーヒーを飲みながら、「フランスではエスプレッソが好まれ、朝はカフェテリアで飲まれている」といった話に耳を傾け、生活習慣や食文化について知識を深めた。
奈義町高円の岡本志奈子さん(79)は「仲間たちと会話しながらいつもと違う料理を作り、とても生き生きとした時間が過ごせた。まだまだ元気でいられるように次もぜひ参加したい」と話していた。
次回は9月26日に開催予定。