津山市文化協会は、西東三鬼のふるさと俳句投句函の4月選考分の入選作計17句を発表した。
同協会は1994年から鶴山公園や衆楽園など市内7カ所に投句函を設置し、年3回入賞者を選考。今回は198句の投句があった。
【一般の部】《特選》▽香川県、石井澄子「花衣すそもち上げて本丸へ」▽岐阜県、柴田恭雨「石崖を我も叩けり三鬼の忌」▽津山市、高木明子「帰り花三鬼に隣る次男の碑」
《入選》▽鏡野町、藤田明子「織り上がる津山絣や春を待つ」▽広島県、佐伯宏美「出雲道しのびて入る江戸の家」▽津山市、森川浩延「ジェンダーの対等謳う雛飾り」▽鏡野町、田中和子「ハイタッチ一輪車の子と佐保姫と」▽鏡野町、三木春女「庭園に制服二人春隣」▽兵庫県、金延峰子「老年の我にも乳房花曇」▽愛媛県、西原佳子「城跡の残花のみどり風やさし」▽鏡野町、中谷淳子「つちふるや津山盆地を雨洗ふ」▽鏡野町、西村なほみ「鍬洗ふ梅の花びら浮く水に」
【ジュニアの部】▽大阪府、柴田純宏「春風や高速バスと並走す」「雨の日のぽつんと二本黄水仙」▽大阪府、しばいぬ「おみくじが花に見えたよお正月」「かみ切って小学校を卒業よ」▽兵庫県、葉馬彦斎「津山城登りて虹を眺めたり」