名店「滝川ホルモン」限定復活 大勢のファンで長蛇の列 懐かしい味に舌鼓/岡山・津山市

経済・産業 焼き手として腕をふるった赤堀さん(中央)と松本さん夫妻=岡山県津山市で
焼き手として腕をふるった赤堀さん(中央)と松本さん夫妻=岡山県津山市で
         

 地域内外のたくさんの人に愛されつつも惜しまれながら2019年6月に55年の歴史に幕を閉じた岡山県勝田郡勝央町畑屋の名店「滝川食堂」(通称滝川ホルモン)の味が期間限定(14~17日)で復活。

 初日は、午後7時からの販売開始にも関わらず1時間前には伏見町の「炙家ぼっけもん」南側駐車場に大勢のファンらが懐かしの味を買い求めようと長蛇の列ができた。

 先頭に並んでいた真庭市鍋屋から訪れ、よく食べに通っていたという公務員の松岡美由紀さん(44)は「ネット配信で知り絶対に行かなければと思った。開始2時間前から並んだ。あの大好きだった味を食べることができるのが本当に楽しみ。タレも買って帰ります」とにっこり。

 想定を超える人たちが集まったこともあり、少し時間を早め焼き始めると、鉄板の上では当時と同じく白い煙に巻かれながらジューシーなホルモンと野菜に やみつきになる“秘伝のみそダレ”が絡み、辺りには香ばしく食欲をそそる香りが広がった。

“秘伝のみそダレ”を入れる赤堀さん
“秘伝のみそダレ”を入れる赤堀さん

 今回特別に「滝川」の元店主の妻・赤堀千恵子さん(73)が鉄板に火を入れ、料理を提供。ブランクを感じさせない往年の小手さばきで訪れた人たちを魅了していた。赤堀さんは「久々に焼かせてもらったが、知った顔ぶれもあり懐かしさや楽しさを感じることができた。こんなにたくさんの人たちが来てくれてうれしく思うので、4日間力の限りがんばって焼かせてもらいます」と話した。

 早速その場で舌鼓を打っていた岡山市の夫婦は「2時頃から津山入りしていた。閉店したときはとてもショックで二度と食べることができないと思っていたが夢のようだ」と満足そう。

懐かしの味を堪能する夫婦
懐かしの味を堪能する夫婦

 企画者で同店と親交の深い小原の会社役員・松本正雄さん(45)、美香さん(44)夫妻は「他界した父(茂行さん)がかねてより熱望していた復活だった。きっと天国で喜んでくれていると思う」「20周年を迎えた『炙家ぼっけもん』さんともこのようにコラボでき大変感謝している。今回長年お付き合いさせていただいている赤堀さんと同じ場所に立てたことにも幸せを感じています」と感無量の様子。

 「今回は期間・数量限定での提供となったが、譲り受けた鉄板を使用しいつかお店を出せることを夢見ながらこれからも歩んでいきます」と目を輝かせていた。

 滝川秘伝のホルモン焼き1パック1000円(税込)、滝川秘伝のタレ360ミリリットル800円(税込)。テイクアウト可。

 期間中、「炙家ぼっけもん」店内は予約のみ利用可。

 問い合わせは、松本正雄さん(℡:090ー3372ー4949)。

販売開始前からできた長蛇の列
販売開始前からできた長蛇の列


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