高取保育園=岡山県勝田郡勝央町=の年長児24人が10日、地域に伝わる「勝間田焼」の作家に教わりながら、ひな人形作りを楽しんだ。
豊かな感性と地域を愛する心を育もうと、初めて実施。勝間田焼は平安末期から鎌倉時代にかけて生産された焼き物で、「勝間田焼復活会」の矢野清和代表(77)が講師を務めた。
子どもたちは矢野さんが用意した地元の土を使って製作。「土の感触が気持ちいい」「粘土と違って手がきれいになる」と歓声を上げながら、延ばし棒で平らにし、板に合わせて台形にカットした土をくるんと巻いて着物の形に。丸くこねた頭の部分をその上に載せ、髪の毛や冠、目や口などの表情を作り、かわいらしい作品を仕上げていった。
2~3週間乾燥させ、1月末の窯出し後に着色して3月には飾る予定で、子どもたちは焼き上がりを心待ちにしていた。