文科省の「スーパーサイエンスハイスクール」指定校の津山高校は12日、成果報告会を椿高下の同校百周年記念館で開き、理数科3年生6人と普通科同学年4人が、それぞれ取り組んだ科学実験などの成果を発表した。
全校生徒と教職員や、津山中学校の生徒ら計約1000人が参加。
二重構造物体の運動解析に関心をもった理数科のグループは、「二つの物体の周期運動は単振動であり、周期は質量比に依存する」と説明。「どのような項や変数が周期に関係するか究明したい」と今後の展望を述べた。
同校卒の大阪大学大学院工学研究科助教授・和田有希さんの基調講演や、海外研修生12人による英語でのスピーチもあった。
中庭で声が反響する原因の解明に4人で挑戦した杉山遥香さん(17)は「1年間いろいろな困難があったけど協力して乗り越え、成果を発表できて誇らしく思う。自分の教養も深まるので、ぜひ後輩にも頑張ってほしい」と話した。
SSH(期間5年)は未来を担う科学者育成を目指し、現在県内で5校が指定を受けている。同校は指定されて11年で、3期目を迎えた。
津山高校 「スーパーサイエンスハイスクール」成果報告会