勝北地域の夏の風物詩「勝北サマーフェスティバルin塩手2025」(同実行委主催)が12日、岡山県津山市の塩手池で開かれ、約2万人(同実行委発表)が県北では珍しい湖上で弾ける「水中花火」(160発)を含めた計約3000発の花火を堪能した。
この日の日中は雨に見舞われるも夕方ごろにはすっかり上がり、 歩行者天国となった池や会場周辺に浴衣姿の友人や家族連れらが集まり、屋台で販売しているグルメを味わいながら打ち上げ開始を待ちわびていた。

午後7時半に開会式が始まり、上進実行委員長が「毎年多くの人々に来場いただき厚くお礼を申し上げる。 楽しんでもらえたらうれしい」とあいさつ。観客たちは大きな音とともに目の前で色とりどりの大輪が夜空と水面を鮮やかに染める様子を眺め、歓声を上げていた。
出張でたびたび来津している整備士の金子洋志さん(50)=大阪府在住=は「水中花火のことを聞いて、見たいと思っていたがようやく念願がかなった。芸術的で美しく、観賞できて満足している。また来る機会に恵まれたら、ぜひ見たい」と話していた。
花火は1991年に津山市と合併する前の勝北町が地域を盛り上げようと始め、2003年に作州津山商工会などが引き継いで実施。現在は地元住民らが協力して実行委を立ち上げて続けている。
