岡山県北の観光振興に向け、県が2024年に開催する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委の第2回総会が24日、同県津山市山下のザ・シロヤマテラス津山別邸で開かれ、会期を9月28日〜11月24日の約2カ月間とするなどの基本計画を決めた。
県、JR西日本、開催エリアの美作10市町村と新見、高梁市から首長ら関係者約40人が出席した。
実行委会長の伊原木隆太知事は「アートと観光の相性の良さを実感しており、瀬戸内国際芸術祭に近い本格的な芸術祭として成功させるべく準備を進めたい」とあいさつした。
議事に入り、基本計画では会期などのスケジュール概要をはじめ▽交通事業者と連携したエリア内周遊促進や宿泊施設の効率的活用など受け入れ環境の整備・来場者の対応▽運営補助やコンシェルジュとして協力するサポートスタッフの募集と育成▽文化施設・文化イベントとの連携―といった基本方針を承認した。
機運醸成を図るプレイベントとして10〜12月にシンポジウムやトークイベント実施、メインサイトの開設やSNSによる情報発信などに取り組む本年度事業計画案も承認した。
同芸術祭は、継続的なにぎわい創出と周遊型での誘客増を目指し、内外の美術家による現代アートを津山、真庭、新見市、鏡野、奈義町の展示会場に設置する計画で、アートディレクターは金沢21世紀美術館長の長谷川祐子さんが務める。
11月の次回総会では、現在選定中の招へいアーティストの一部など実施計画の内容が示される予定。