県は29日、地域文化の向上に貢献した個人・団体をたたえる本年度「県文化賞」受賞者を発表した。芸術部門は現代美術家の太田三郎さん(71)=北園町=、学術部門は岡山大学文明動態学研究所教授の今津勝紀さん(58)=岡山市=が選ばれた。
太田さんは、切手をモチーフにした現代アート作品で広く知られ、県立美術館や東京国立近代美術館などが作品を所蔵。1994年から津山市に拠点を移し、参加型の展覧会開催やアートイベントのプロデュースをはじめ、制作を通じた郷土伝統工芸品とのコラボ、若手アーティストの育成など、多岐にわたる活動で芸術振興に尽力している。
受賞について「現代美術家として長年の活動を評価いただいたことはありがたく、後進の励みにもなると思う。今後も制作を通じて美術の振興に取り組んでいきたい」と話している。
贈呈式は10月6日、岡山市内で行われる。県文化賞は1948年創設。受賞者は今回を含め157人・9団体となった。
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太田三郎さん
現代美術家の太田三郎氏 芸術部門「県文化賞」受賞
- 2021年10月1日
- 芸術