岡山県真庭産の食材を使った「まにわ晴寿司チャレンジ」(真庭市主催)が11日、同市落合垂水の落合総合センターで開かれ、小学生と保護者12組26人が郷土料理「ばら寿司」づくりを通して地産地消や伝統的な食文化について楽しく学んだ。
「晴寿司」の定義は県産米のシャリを使った五目寿司で、具材に複数の旬な県産食材をふんだんに使用した、創作のばら寿司。今回は真庭版に挑戦した。
倉敷市の老舗鮮魚店・魚春の光畑隆治さん(44)が講師。ばら寿司に欠かせない錦糸卵づくりからスタート。真庭特産のかきがらを使って育てた里海米を酢飯にして、黒ボク土で育てたニンジンなどを混ぜ込んだ。「あるものをのせるのがばら寿司」と説明を受け、錦糸卵をのせた上にエビやサワラ、フキノトウなど旬の食材でトッピング。最後に蒜山ジャージー牛のそぼろを振りかけて仕上げた。
美川小4年の矢萩幸菜さんは「卵を切るのは難しくて、具をのせるのもうまくできなかったけれど、味はおいしいから良かった」と話していた。
「晴寿司」は、郷土料理「ばら寿司」を次世代につなげようと、JAグループや県などによる「晴寿司ブランド推進協議会」が立ち上げた新ブランド。