精神疾患などの障害を抱えながら地域で生活している人を支える「メンタルサポーター」と、悩みを抱える人に気づき声をかけて支える「ゲートキーパー」の養成講座が山北の市総合福祉会館(岡山県津山市)で開かれた。
市健康増進課と市社会福祉協議会が開く2回講座のうちの初回。民生委員や福祉・介護施設職員、ボランティア、一般市民ら約50人が受講した。
希望ヶ丘ホスピタルの佐藤創一郎医師が「こころの病気について」と題して講演した。ゲートキーパーとは「自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図ることができる人のことで、『命の番人』とも位置づけられる」と説明。役割として▽本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける▽早めに専門家に相談するよう促す▽温かく寄り添いながらじっくりと見守る―などを挙げた。
「うつ症状を呈する人はたいてい動きや思考がゆっくりになる一方で、興奮状態になることもある」とし、声のかけ方については「体調を切り口に『ちょっとしんどそうだけど』『顔色がすぐれないようだけど』などと話しかけると良い」とアドバイスした。受講者はメモを取るなどして知識を身につけた。
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こころの病気について話す希望ヶ丘ホスピタル(岡山県津山市)の佐藤医師