（！）津山署 未解決事件捜査 情報提供

　弥生町の主婦の女性（当時54）が行方不明になった未解決は、３日、未解決のまま20年を迎えた。風化が懸念される中、津山署は、大谷のＪＲ津山駅、河辺のイオンモール津山で事件の概要が書かれたチラシを入れたポケットティッシュ約１５００部を配布し、情報提供を呼びかけた。
　津山駅では署員14人が午前７時半から通勤・通学をする人たちに声をかけて手渡していた。平福の会社員の男性（62）は「長い間苦しんでいる家族や親族の人たちのことを思うと悲しい。一刻も早く見つかることを願っている」と話した。
　捜査本部は女性の発見を重点に置き、県警本部と同署の計22人態勢で捜査や広報活動を行っている。公開捜査を始めてから寄せられた情報は、昨年６月以降の６件を含めて計４６８件。今までに延べ約５万４０００人の捜査員を投入し、県内外の山林など約１００カ所を捜査している。
　同署の中藤陽平刑事官は「事件発生当時、まだ生まれていない世代にも呼びかけ、事件について考えてもらえるようになれば。全容解明のために多くの情報を寄せてもらいたい」としている。
　事件は２００２年６月３日午後７時20分ごろに通報で発覚。女性の夫名義のキャッシュカードで現金約７００万円を引き出した男女を特定したが、すでに自殺をしており、被疑者死亡のまま窃盗容疑で書類送検している。
　情報提供は同署（☎㉕０１１０）、県捜査一課（☎０８６―２３４―０１１０）。