8月に入り降水量が減少したことで、高梁川、旭川、吉井川の3水系の主要ダムでは貯水率が急激に低下しており、県内各地で渇水への危機感が高まっている。
岡山河川事務所によると、貯水池に貯められる水のうち、農業用水や水道用水などに利用できる水の割合を示す貯水率は、26日午前9時時点で、高梁川水系のダム6基の平均が53.4%、旭川水系のダム2基が49.7%、吉井川水系のダム3基と堰(せき)2基を合わせた平均が78%となっている。
高梁川、旭川では平均40%、吉井川では50%を下回ると取水制限となることから、特に旭川流域では注視が必要な状況だ。
取水制限まで比較的余裕のある吉井川水系でも影響が出ており、油断できない。同日午前9時時点の苫田ダムの貯水率は78.6%と例年より低く、奥津湖では湖底が見えている場所もある。
夏場はカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)などのウオーターアクティビティを楽しむ客でにぎわう鏡野町河内の湖畔広場・奥津湖パドリングフィールドでは、水量が湖面利用に必要な最低貯水位(標高209.5メートル)に達しておらず、9日から利用を中止している。
同フィールドの責任者、川北昴さん(25)は「年内で一番の集客が期待できる時季で、売り上げも打撃を受けている。少量では回復に至らず、適量の雨が降ることに期待するしかない」と苦しい胸の内を語った。
また、奥津湖総合案内所「みずの郷奥津湖」の湖畔デッキを訪れた同町富地域の男性(60)は、干上がった湖を見て「ここまで干上がったのを見るのは初めてで驚いている。大雨になるのも怖いが、全く降らないのも厄介だ」と話した。
旭川では2022年7~9月に、高梁川では23年11月~24年2月に取水制限を実施した。

