近年、想定を超える災害が頻発、激甚化していることを踏まえ、岡山県鏡野町くらし安全課は26日、同町河内のみずの郷奥津湖ビジターセンターや奥津湖で、市街地が浸水した際に使用する「救助艇」の研修を初めて行い、参加者が操船や救助技術を学んだ。
町内の消防団員と町職員計17人が参加。津山圏域消防組合の救助隊員を講師に迎え、町が所有するエンジンなどの動力を持たない救助艇(ゴムボート)を使った実地訓練と座学を行った。
座学では、水難事故と現場での安全管理、災害に関する用語や基礎知識、救助に使用する道具とその使い方、救助方法などについて知識を深めた。
特に浸水や越水などで水につかった地域では、足場や時間帯による視界の悪さに加え、低体温症や汚水の中での作業による感染症など、救助する側にもさまざまな危険がある。講師は救命胴衣や胴付き長靴、ヘッドライトなど必要な装備品を用意することの大切さを強調。河川など現場によって必要な装備や道具も異なることから、それぞれの特徴を熟知しておくよう呼びかけた。
実技では、実際に救命胴衣を身に付ける練習も実施。正しく装着しなければ水圧などで救命胴衣が体から離れる恐れがあるとの指摘を受け、適切な装着方法を学んだ。その後、奥津湖に移動し、救助艇を使った訓練に取り組んだ。
町職員の濵岡柚木さん(23)は「いざとなると町職員も出動する可能性がある。きょうは普段の業務では学べないことを知れて良かった。学んだ知識は所属課の職員と共有したい。ただ、1回ではなかなか上手にできない部分もあるので、訓練に何度も参加して身に付けていきたい」と話した。
