中山神社=岡山県津山市=で29日、鎌倉時代から続く「お田植え祭り」が開かれ、古式ゆかしい「くわ振り」を参拝者が見守り、五穀豊穣(じょう)を祈願した。
雨天のため、通常は本殿前の石畳で行うところ、神楽殿で実施した。えぼしひたたれ衣の白装束に、わら草履姿の氏子12人が、雌雄の獅子が舞うなか、笛と太鼓に合わせて木のくわで耕すしぐさを繰り返した。
また、一宮小学校4~6年の女子児童4人が、浦安の舞を奉納した。
地元の船引正子さん(84)は「コロナ禍でお祭りがなかったこともあったが、中山神社は春夏秋冬、いつ来てもきれい。今日は雨だけれど、藤の花がきれいに咲いている。ありがたいお宮です」と話していた。