高田小学校(岡山県津山市下横野)の4年生14人は10日、高田地区の水資源と環境について学ぼうと、学校周辺のため池や水路を見学して地元で活用されている農業用水について理解を深めた。
郷土を知る地域学習の一環として毎年行われる授業で、「下横野農地・水・環境向上を図る会」の田村敬悟会長と田口慎一郎さん、「大篠環境保全推進協議会」の福田幹雄さん、用排水路や農地の整備(土地改良事業)を目的とする「高津用水土地改良区」の前原知明理事長ら6人が案内した。
農業用のため池の中で総貯水量が市内4番目の規模となる大篠の樋ノ内池では、前原理事長らが「大きさは約36万立方㍍で、下茅川(吉井川水系)から水を引いており、水質はとてもきれい。池の中にある水管から水路を伝って下横野や大田などの南部にも流れている」と説明。
さらに川の下の地中に埋められたU字型の水管を通って対岸の水田に水を運ぶ「サイフォン(逆サイフォン式水路)」を福田さんらが紹介。水が高地から低地へと流れていく自然の力を生かすことで、遠方でも安定的に供給でき、昭和30年代からこの仕組みを活用して稲作が行われていることを説明した。
早瀬啓剛君(10)は「こんなすごい技術が施された水路が自分の身近な場所にあったことを初めて知った。機械に頼らず水が流れていく力を活用する工夫にも驚いた。今みたいな性能がある機械もない時代だから工事もお金も大変だったと思う」と話していた。


