ジーンズ製造復活 「レインボーデニム」特殊生地

経済・産業 津山朝日新聞社
         

 ジーンズ製造販売の内田縫製(新野山形、内田政行社長)が、2018年の西日本豪雨で製造が途絶えた特殊な生地「レインボーデニム」の復活プロジェクトとして購入型クラウドファンディング(CF)を実施し、3月10日のスタートから20日間で1900万円を超える資金が寄せられている。
 レインボーデニムは、インディゴブルーに染める前の経(たて)糸を赤や緑、黄といったカラフルな色で下染めし、織った生地。ジーンズをはき込むうち、徐々に●虹色●が現われてくる。
 同社では18年から発売し、初期ロットの100本を販売したが7月、豪雨で生地を裁断に出していた倉敷市真備の工場が冠水し、残りがすべて廃棄処分になったため、製造を中止していた。
 昨年秋、ユーザーから修繕依頼で返ってきたレインボー製品の経年による独特な色合いを目にし、内田社長(57)と次男・泰造さん(27)が復活させようと企画。CFサイト・マクアケに趣旨を掲載し▽ジーンズ▽トートバッグ▽サコッシュ▽1日ジーンズ縫製体験―など6つのリターンメニューで募り30日現在、779人から1901万円余りが寄せられている。期間は5月9日までで、新たに倉敷市児島の工場に生地を特注してから裁断、縫製して6月以降に納品を進めていく計画。
 泰造さんは「初の試みで、オンリーワンの魅力があるデニムだがこれほどの反響があるとは思わなかった。復活させがいがある。デニム業界のCFではおそらく最高額だと思う」と話している。
 マクアケCFサイトのURLは(https://www.makuake.com/project/uchidahousei-01/)
 問い合わせは、内田縫製(●362861)。


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