鶴山中学校（岡山県津山市山北）で４日、昨年の東京五輪で陸上男子４００㍍障害に出場した安部孝駿さん（30）＝ヤマダホールディングス、岡山市出身＝による講演会が開かれ、全校生徒約２００人が夢や目標を持ち続けることの大切さを学んだ。
「次世代へのバトン」を演題に、中学２年のころハードルに出合い、五輪出場をつかむまでの道のりを話した。玉野光南高校（岡山県玉野市）時代は目標を明確にし、紙に書いて目のとまる所に置いていたことや、インターハイ出場から３位、優勝へと目標を進化させていったことを振り返った。
大学でも実績を積み重ねたが、実業団では長期のスランプに苦しんだ。高校時代の恩師との再会をきっかけにそれを乗り越え、再び結果を出せるようになった経験を述べた。「夢をかなえるために１日１日ベストを尽くしてほしい。たくさん失敗し、次に成功するための材料にして。夢のない人は好きなことを続け、興味のあることに挑戦してほしい」と語りかけた。
これに先立ち、グラウンドでハードル走のデモンストレーションを行い、世界レベルの技を披露した。
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ハードル走のデモンストレーションを行う安部さん
