津山高専と連携した市生涯学習課主催の「大人の津山科学講座」が13日、岡山県津山市新魚町の市立図書館視聴覚室で始まり、参加者たちは身近での気になる事象について科学的な知識を深めている。
科学に親しんでもらおうと昨年度から試験的に開かれ、本年度から本格的に始まった新企画で、全6回を予定。津山高専の教授、准教授らが講師を務め、それぞれの専門的知識を生かして生活の中に潜む物事の仕組みを紹介している。
初日は先進科学系・高木賢治准教授が「卵は温めるとなぜ固まるのか」と題し、卵の元となるタンパク質とアミノ酸との関係や変性、熱を加えることで液体状から固体に変わる「熱凝固性」について解説し、40~90代の市民ら40人が参加。
高木准教授は初めに、タンパク質は個々の遺伝子の情報を基に約20種類のアミノ酸が連結してできていることを説明。火を通すことでアミノ酸の連結形態に変化が起こり、水に溶けにくいアミノ酸同士がつながって塊になることが卵の熱凝固性の仕組みと強調した。
加えてタンパク質の大きさは数ナノ㍍ほどの極小で、光を反射することもできずに目に見えないことにもふれ、その形を確認するためのX線を活用した方法やアミノ酸の結び付きによって大きくなることでようやく光を反射して目に映るようになることについても語った。
参加した間庭早苗さん(66)=田町=は「講師が楽しそうに話す姿から科学の面白さが伝わってきた。内容は難しかったけど、体の変化もタンパク質が関係していることや、今の学生が何を学んでいるのかも知ることができて良かった」と話していた。
次回は8月1日、水害についての講座を実施する。
