津山高専は本年度、大人気の公開講座「化学実験教室」を同校(沼)で開催中。5月から1月までに計5回、化学の基礎から普段の生活では味わえない専門的な体験を、小中学生に分かりやすく、興味が持てるよう楽しい実験を繰り広げ、参加者が興味津々で受講している。
「あなたもわたしも化学者になろう!」をテーマに、身の回りの食べ物、着るものなどに化学の視点から迫る講座。講師は同校の総合理工学科先進科学系廣木一亮教授が務め、小学4年生から中学3年生までの親子約40人が参加している。
第2回となる13日は、「ひえひえひえひえ液体窒素―マイナス196℃の世界―」をテーマに実施した。廣木教授は「窒素は、空気の79%を占めているのに、地味な元素」と前置き。液体窒素を用いた実験では長い風船を膨らませて入れるとどうなるか、テニスの軟式ボールを浸して落とすとどうなるかなど、参加者自らが挑戦。しぼんだり、大きな音を立てて破裂したりする結果を驚きながらも不思議そうに観察。「目の前で起こった『なぜかな』『どうして』という疑問を検証するのが化学」とした。
この他、花びらを漬けた後に革手袋をした手でもむとどうなるか、屋外で70度ほどの熱い湯を使った規模の大きな実験をするなど、普段の授業ではできない内容を次々と体験。「化学はみんなのためにある。便利で豊かで健康的な社会に役立っている」と化学の楽しさや奥深さを紹介し「化学が分かると世界が変わる」とまとめた。
「液体窒素に漬けると花が紙をくしゃくしゃにするような感覚がしてばらばらになった」と鶴山中2年の小林和真君(13)。母の恵美子さんは「物の見方が変わってくるようで興味が持てる。フリーズドライの仕組みなど料理との関わりまで分かり、化学の身近さを知る機会になった」と話していた。
