子どもたちが保護者の職場を見学する「子ども参観日」が1日、岡山県鏡野町吉原の芳野病院で開かれ、同院で働く医療従事者らの子どもたちは、普段知る機会の少ない親の仕事について理解を深めた。
勤労や仕事に対する意識付けを図る県教育委員会の事業「おかやま☆子ども参観日」に賛同し、同院が3年前から取り組んでいる。この日は、園児と小学生計6人が親と一緒に参加した。診察室、検査室、レントゲン室の他、病棟やリハビリテーション、厨房、患者らの相談を受け付ける地域連携室などを訪ね、各部署で働く看護師や放射線技師、社会福祉士らから、主な役割について聞いた。
その後は白衣を着て、車いすやストレッチャーに乗ったり、聴診器で自分の心音を聞いたりした。院内各所を見学するとスタンプがもらえる仕組みに加え、スノードーム作りやゲームといったレクリエーション要素を取り入れた企画で、楽しみながら学び、親子がふれ合う時間にもなった。
母親が療養病棟に勤務している奥津小5年の山田侑奈さん(11)は「決して簡単な仕事ではないけれど、仕事に真剣に向き合って人の命を助けている皆さんは、かっこよく感じた。将来の夢は決まっていないけど、医療従事者になることも考えてみたい」と話していた。
藤本宗平理事長(78)は「病院や医療について理解を深め、さらに自分の親がそれを支えていることを知ることで、親子の絆を深めることにもつながると思う。参加した子どもたちが地域医療を支える人材に成長してくれることも期待したい」と語った。
