津山工業高校(岡山県津山市山北)デザイン科3年生が出品したポスター作品が、二つのコンクールで最高賞となる県知事賞を同時受賞した。知事賞のダブル受賞はデザイン科創設16年で初の快挙で、関係者は喜びに沸いている。
コンクールは、春のみどりの月間(4月1日~5月31日)と愛鳥週間(5月10~16日)の行事の一環として、県内の小・中・高校生を対象に募集した「緑化運動」と「愛鳥」の2種類。本田ひなのさん(17)=津山東中出身=が緑化運動部門、邑久利央南さん(18)=津山西中出身=が愛鳥部門で、それぞれ知事賞に輝いた。
同校では、生徒がいずれか一方の部門を選び、春休みの課題としてB3サイズのアクリル画を制作、提出した。
本田さんの作品タイトルは「地球が見る夢」。学校に生えている木をモチーフに、地球が人の手による開発が進む以前の緑豊かな頃を夢見ている様子を描いた。葉の明暗や木漏れ日の配色に特に特に気を配ったといい、「自信はあったけれど半々だった。まさか知事賞になるとは思っていなかったので、うれしい」と笑顔で話した。
一方、邑久さんは数ある野鳥の中から最も身近な存在であるスズメを選択。羽根を一本一本丁寧に描き、「ふくらスズメ」を思わせるふんわりとした質感を表現。「昨年は入賞だったので、まさか知事賞に選ばれるとは思わず驚いた」と喜びを語った。
選考は6月末に岡山市で行われ、緑化運動部門には高校73点の応募のうち32点、愛鳥部門には73点のうち34点が出品された。本田さんの作品は「圧倒的な表現力で新鮮な空気、香りを感じる思い。思わず自然の樹木への感謝の気持ちがわきあがる作品」、邑久さんの作品は「圧倒的に繊細なタッチで丹念に表現され、つぶらな瞳や全身から人と鳥との共生に思いをはせる気持ちにさせられる作品」と高く評価された。
受賞作品は、それぞれ「国土緑化運動・育樹運動ポスター原画募集」(国土緑化推進機構主催)、「愛鳥週間用ポスター原画募集」(日本鳥類保護連盟主催)に県代表として応募される。
作品は3~7日に倉敷市役所(倉敷市西中新田)、18~23日に県生涯学習センター(岡山市伊島町)で展示される。
知事賞を除く同校関係の入賞は次の通り。(敬称略)
【緑化運動】▽県環境文化部長賞(入選)=青山和樹(2年)、山本夢華(3年)
【愛鳥】▽日本鳥類保護連盟県支部長賞(特選)=小西柚羽(3年)

