特別教育講演会

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津山市教委と市学校教育研究センターは17日、特別教育講演会を山下の津山文化センターで開いた。文部科学省国立教育政策研究所の長田徹さんがキャリア教育をテーマに語った。
 「未来を切り拓く学びとは」を演題に長田さんは「学校での学びが、今後の生活や人生につながらないと感じる日本の子どもが多い」と指摘。大分県の取り組みである「自分を知ろうカード」を例に挙げ、「小学6年時に感じていることを記入し、中学生になって振り返りを行う。たった数カ月の間でも自己の成長や変化に気づく。その教材は宝物になる」と話した。  
 計画的な学習が苦手な子どもや学習評価に疑問を持つ生徒への対応方法について、強制や制限を与えるではなく、子ども自身に意思決定させるコミュニケーションの促進を強調。「自分の良さや可能性を感じさせる言葉がけが大切。教師が学びと将来をつなげる対話である『キャリアカウンセリング』を成長段階に合わせて行うことで、児童や生徒たちは自らの意志と責任で進路を選択できるようになる」と述べ、参加者はメモを取って熱心に聞き入っていた。
 市内の幼稚園・小中学校の教職員を対象に指導力の向上と充実を図る目的で実施。オンライン視聴を含め約700人が聴講した。

キャリア教育について語る長田さん


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