美作県民局 2021年度害獣捕獲実績まとめ/岡山県

自然
         

美作県民局は、2021年度の害獣捕獲実績をまとめた。管内10市町村の総捕獲数は、イノシシが6696頭で前年度比34.7%減と伸び悩んだ一方、シカは1万1469頭で同11.5%増だった。
 総捕獲数のうち、各自治体の判断による許可捕獲の割合はイノシシが89.8%、シカ92.8%とともに大半を占め、狩猟捕獲を大きく上回る。
 市町村別の許可捕獲数では、イノシシの最多が真庭市1778頭(同54.4%減)、次いで美作市1274頭(9.4%減)、津山市912頭(28.1%減)などいずれも減少。シカの最多が美作市の4800頭(同6.1%減)、次いで津山市1731頭(20.7%増)、真庭市988頭(54.8%増)、鏡野町983頭(68%増)などとなっている。このほかサルは生息域中心地の真庭市が110頭(同39.9%減)、新庄村が37頭(同35.1%減)だった。
 管内では各市町村で捕獲に対して1頭当たりイノシシで5000〜2万円、シカで1万〜5万円、サルも1万〜5万円の助成制度を設け、捕獲を後押し。管内の狩猟免許保有者は21年度末現在、1545人で前年度比約8.5%減。
 一方で管内の農作物などの鳥獣被害総額は21年、1億1239万円(前年比6.9%増)と2年ぶりに増加。
 同局森林企画課では「イノシシの捕獲数が少なかったことが農産物被害増加の一因とも考えられ、わな猟登録者の協力を得ながら捕獲を促進し、被害の歯止めにつなげたい」としている。
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捕獲数が伸びたシカ(県提供)


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