美咲署長 青木氏 抱負語る

ひと 美咲署長 青木氏 抱負語る
         

美咲署長
青木誠

 「久米郡は自然豊かな半面、高齢化率が高く、特に交通事故と特殊詐欺被害への対策が重要になる。日ごろから必要な啓発情報などを必要な人に届けることで抑止につなげたい」と、初の署長職への抱負を語る。
 1991年に県警入り。岡山西署管内の派出所を振り出しに、交通機動隊長を務めた今年3月までの約30年間にわたって交通畑を歩んできた。
 現場の状況などから原因や対策を考える交通事故分析官だった2014年には、県内死者数が約60年ぶりに100人未満に。「一翼を担えたのは誇り。ほぼ全ての重大事故の現場に足を運び、時に地域住民も交えて防止策などを話し合ったのが懐かしい」と当時を振り返る。
 警察官としてのモットーは、着任時の訓示でも署員に説いた「誠実さ」。一生懸命で真面目な姿勢を貫けば自ずと結果が出ると信じてやってきた。「警察に対する地域の理解と信頼が得られていれば、いざという時にも協力してもらえる」。
 人柄については周囲から明るく朗らかと言われることが多い。海釣り、自転車ツーリングなど多趣味な一面があり、中でも革細工は本格的。署長室も、カービングで施された模様入りの文具入れ、手帳カバーなどの作品に囲まれる。息抜きがてら土日の合間などに楽しむつもりだ。
 岡山市に自宅があり、妻と娘を残して官舎に単身赴任。57歳。


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