「四国八十八ケ所霊場お砂踏み」 7年ぶりに再開 平穏に暮らせますように/岡山・津山市

祭事・神事・法要 各霊場から持ち帰った砂の上で合掌する参拝者=岡山県津山市で
各霊場から持ち帰った砂の上で合掌する参拝者=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市西寺町の愛染寺で3日、「四国八十八ケ所霊場お砂踏み」が開かれ、参拝客は各札所から集められた砂の上に立ち、無病息災や家内安全などを祈念した。

 「愛染寺密教婦人会」の総会に合わせて3年に1回開催されている行事で、コロナ禍の影響で延期となり7年ぶりに再開した。砂は約70年前に前住職・故豊福光禅さんが修行の一環として歩き遍路を行った際に持ち帰ったものを使っている。

 本堂と客殿には、真言宗の開祖・弘法大師(空海)にゆかりのある寺や第1番札所・霊山寺(徳島県鳴門市)から第88番札所・大窪寺(香川県さぬき市)までの祭壇が設けられ、訪れた人たちは紫色の布に包まれた砂の上に乗り、掛け軸に描き写された本尊に向かって手を合わせていた。

 山下の日笠路子さん(74)は「心が晴れていく感じがした。何かと不穏なニュースが流れる世の中だけど、みんなが平穏に暮らせるようにと願った」と話していた。

 午前11時からは、同寺に江戸時代から伝わる大きさ縦約2.8メートル、横約2.2メートルの「釈迦大涅槃図」の絵解きが行われ、参加者は安養寺(上田邑)の木下宥正住職(59)の解説に興味津々な様子で耳を傾けた。

江戸時代から同寺に伝わる釈迦大涅槃図
江戸時代から同寺に伝わる釈迦大涅槃図


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