罪やけがれをはらい清めるとされる水の神「瀬織津姫・龍神」を境内社に祭る岡山県鏡野町中谷の中谷神社で先月26日、神事「浄化と清祓(きよはらい)」が行われた。瀬戸内市長船町の書道家・田邉沙織 さん(46)と岡山市のクリスタルボウル奏者・井本智保子さん (38)が書とクリスタルボウルの演奏、舞を奉納し、参拝者の健康と願いの成就を祈った。
近隣地域や津山市などから計15人が参拝し、岡本正英宮司(67)が祝詞を奏上した。井本さんが水晶製のボウル型楽器「クリスタルボウル」の縁を専用の棒「マレット」でこすり、澄んだ音色を響かせる中、田邉さんが筆を執り、参拝者一人一人の名前を組み合わせながら一体の龍を描く、独特の作品を完成させた。
作品の完成後、2人は龍を模したリボン状の道具「ドラゴンポイ」を使って舞を奉納。熊野本宮大社(和歌山県田辺市)の夏越大祓式でも披露された、田邉さんが「大祓詞(おおはらえのことば)」をしたためた約85㍍の作品を、参道の階段に沿って広げた。作品を滝から下流へと流れる水に見立て、悪い気を水で押し流すとされる瀬織津姫の御神徳を表現した演出に、参拝者は興味深そうに見入っていた。
同神社が好きで時折参拝しているという尾﨑寛恵さん(44)=真庭市下市瀬=は「心地よい音を聞きながら素晴らしい作品も見られ、良い一日を過ごせた。気持ちがすっきりして、これから気合を入れて頑張れそう」と話していた。
岡本宮司は「悪い気を落とし、心を安らかにして夏を元気に過ごしていただけたら」と語った。

