広島市に原爆が投下されて81年を迎えた6日、被爆者や被爆者二世らでつくる岡山県原爆被爆者会津山支部(木原賢一支部長)は、津山市総社の神楽尾公園にある美作地区原爆慰霊碑前で祈念式を開き、約20人が犠牲者の冥福を祈ると共に、恒久平和への誓いを新たにした。
木原支部長(71)=県原爆被爆者会副会長、県美作被爆二世の会長=は「風化させないよう、次世代に戦争と核兵器の恐ろしさを伝えていこう」とあいさつ。来賓の光井聡市長は「一市民として、皆さんが伝えてきた平和の尊さを子や孫の世代にも引き継いでいきたい」と述べた。
原爆投下時刻の午前8時15分には、ラジオから流れる広島平和記念公園の「平和の鐘」に合わせて黙とうを捧げた後、参列者一人一人が慰霊碑前で焼香し、犠牲者の冥福を祈った。
原爆投下時は広島市外にいて難を逃れたものの、その直後に市内の自宅へ戻ったことで被爆した𠮷岡美子さん(87)=美作市海田=は、不安定な世界情勢にふれ、「戦争の時代に戻るのではないかという不安がある。国同士が対話を重ね、平和的な解決を目指し、誰もが安心して暮らせる社会になってほしい。そして私たち一人一人も相手を思いやる気持ちを持ち続け、争いのない世の中にしていきたい」と願いを込めた。
木原支部長も「本当に怖いのは、知らない間に争いに巻き込まれてしまうこと。若い世代には理解を深め、一人一人の人権と命を尊重しながら平和な社会を築いてほしい」と訴えた。
美作地区原爆慰霊碑は、木原支部長の父・徳二さんらが中心となって1980年に建立。原爆死没者474人の名簿が納められており、現在、同支部には被爆者11人、被爆者二世15人が所属している。
