しらゆり幼稚園(岡山県津山市上河原)で13日、南極観測隊員として経験のあるミサワホーム総合研究所(東京都)の社員による出前講座「南極クラス」が開かれ、園児たちは貴重な体験談に耳を傾け、見たことのない極寒の地に思いをはせた。
日本の南極観測拠点・昭和基地で建築、土木に携わる社員を毎年派遣しているハウスメーカー・ミサワホームが全国各地で取り組んでいる事業で、同園では前年好評だったことから、2011年から24年までに越冬隊と夏隊合わせて3回経験した堀川秀昭さん(53)が昨年に引き続き来園。年少から年長組計137人が参加した。
堀川さんはプロジェクターで映像や画像をスクリーンに映しながら南極の環境とそこでの隊員たちの生活などを紹介。気温はマイナス45度にもなることから、湯をまくと一瞬で水蒸気と微細な氷の結晶に変わってしまう「お湯花火」現象が起きることなどを説明した。さらに風速60㍍の強い風に雪が舞うブリザード現象についても話し、子どもたちの代わりに保育教諭が防寒着を着てその強さを体感。「目や口を開くことも、立っているのも大変」という言葉を聞き、園児たちは驚きながらも興味津々な様子で耳を傾けていた。
この他、基地周辺で見られる動物の姿や空気が澄んでいる場所だからこそ見られる美しい夕日や星空、オーロラの写真も眺め、「かわいい」「きれい」とつぶやいていた。
最後に堀川さんに対して「南極では鼻水が凍るの?」と質問していた年長組の赤木志乃介君(6)は「鼻水まで凍るって知ってびっくりした。とても寒くて大変だけど、きれいなオーロラやかわいい動物も見られるので一度行ってみたい」と話した。
同授業は2011年の東日本大震災で被災地の子どもたちに夢や希望を届けようと始めたのがきっかけ。今では授業やセミナーとして小さな子どもから大人までが学びを深める機会になっている。
