貴重なはく製や標本を所蔵する岡山県津山市山下のつやま自然のふしぎ館で8日、夜の館内を巡る第12回「ナイトミュージアム」が始まった。暗闇の中、懐中電灯を手にした家族連れらが展示室を巡り、昼間とはひと味違う探検気分を味わっている。16日まで。
同館は1963年に開館。初代館長の故森本慶三さんが収集した哺乳類や爬虫類、鳥類、昆虫など約2万点のコレクションを、生息地や種類ごとに分けて全15室に収めている。動物のはく製では、絶滅種のニホンカワウソをはじめ、絶滅危惧種約60体なども展示している。
照明を落とした館内で展示物に懐中電灯を向けると、牙をむいたライオンやトラ、立派な角を生やしたヘラジカなど、迫力ある動物たちの姿が暗闇から浮かび上がる。子どもたちは「すごい!」「大きい!」と声を上げながら、間近に迫るはく製に見入っていた。
イベントを楽しみに初めて来館した広島県三次市の小学3年生・森渉君(8)は「思ったよりもたくさんの種類の動物が地球上にいることが分かって面白い。オオカミが思ったよりも大きくてびっくりしたけど、気に入っている。すぐそばでかっこいい姿を見ることができてうれしい」と話していた。
3代目館長の森本信一さん(85)は「はく製の目玉はガラス製で、光を当てると反射し、まるで生きているように輝く。昼間とは違う雰囲気の動物たちの姿をじっくり観察してもらえたら」とPRしている。
期間中は午後6時から9時まで開館(入館は同8時半まで)。入館料は高校生以上800円、小中学生600円、4、5歳400円。懐中電灯の持参を呼びかけている。
問い合わせは、同館(TEL:0868-22ー3518)。
