聴覚障害者の権利を守り、社会参加と自立の促進に取り組む岡山県聴覚障害者福祉協会美作支部が1日、岡山県津山市山北の市役所を訪れ、光井聡市長と懇談して障害者たちが安心して暮らせる社会について意見を交わした。
この日は福田陽充支部長と池口充徳事務局長が来庁。手話通訳を通して▽現在、会計年度任用職員として募集・採用されている手話通訳者を正職員として採用する▽障害者宅に派遣される手話通訳者の賃金を県と同じ水準に上げる▽各所で行われている手話教室の出前授業に当事者が参加できるようにする―など、すでに実施している他県の自治体の事例を提示し、「ぜひご検討いただけたら」と嘆願した。
光井市長は「少子化で人口が減少したとしても手話と手話通訳者の需要は上がっていくと思われる。継続して人材を確保できる施策は考えないといけない。今回、すぐに返答はできないものの、誰一人取り残さない共生社会の実現を目指しており、今後も皆さんと話し合いを重ねて良い方法を探っていきたい」と応えた。
池口事務局長は「手話を言語にして日常生活を送るためには手話通訳者は他者とのコミュニケーションをとるのに大切な存在。正規職員として雇用を安定させることで人材の確保、そして私たちの生活の安心と安全につながる。また、手話教室にろうあ者らが参加することで、幅広い世代に正しい理解を広めるきっかけにもなる。長い間訴えて実現しなかったが、光井市長は研究されていると聞く。改善を期待している」と話していた。
