色鮮やかな作品で国内外の障害児者作品展に出品され、29歳の若さで亡くなった尾崎圭さんの生涯を振り返る「回顧展レインボーワールド~圭がつないだ絆~」が26日まで、岡山県津山市林田のTースタ(旧津山信用金庫林田支店)で開かれており、多くの来場者が色鮮やかな作品の数々にふれ、心温まるひとときを過ごしている。
尾崎さんは1992年津山市生まれ。作陽保育園から河辺小学校へ進学。中学年からは支援学級で、津山東中、誕生寺養護学校を卒業後は勝部のさくらワークヒルズで仲間と共に電子部品の組み立てなどの軽作業に励んでいた。一方で利用者の余暇活動の充実にと同ヒルズが開催しているアートクラブに入り、絵画の才能をいかんなく発揮し、数多くの作品を残したが、2021年4月、病で亡くなった。
今回の回顧展は、通っていた作陽保育園の同学年の保護者と職員の有志でつくる「絆」が、没後5年の節目を迎えたのを機に開催し、家族や関係者らが保管していた作品を展示。ウルトラマンや恐竜、昆虫を色彩豊かに大胆な構図でいきいきと描いた額装46点は、尾崎さんの正義感あふれ、誰にでも優しかった性格がにじむ。このほか「上海・岡山障害児者絵画交流展」に出展されたヘラクレスオオカブトとニジイロクワガタを画用紙いっぱいに描いた水彩画「こんちゅう」、年代ごとの思い出の品々、書道、工作などの作品がずらり。訪れた人たちは、一点一点足を止め、じっくりと観賞し、来場者同士で尾崎さんの思い出を語り合うなどして人柄をしのんでいた。
入所した頃から尾崎さんを見守っていた同ヒルズの髙橋恵子所長(60)は、「明るく優しく、ヒーローが好きで、家族思いだったのが作品を通して思い出されます」と感慨深げに話していた。

