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3年ぶり「北房ぶり市」

イベント 脂が乗ったブリを買い求める客たち
脂が乗ったブリを買い求める客たち
         

 320年以上前から続く真庭市北房地域の伝統行事「北房ぶり市」が5日、同市下呰部の呰部商店街で開かれた。県内外から約3万人が訪れ、催しを楽しんだり新鮮な寒ブリを買い求めたりしてにぎわった。
 コロナ禍を考慮し、過去2年間は写真などの展示のみ行っていたが、3年ぶりに大々的に実施。約1㌔の通りが歩行者天国になり、近隣地域のグルメを提供する屋台などが並んだ。木を組んで再現された昔ながらの「ぶり小屋」では、脂が乗った富山県氷見市産や長崎県産のブリ約300匹を豪快にさばいて、市価より約2割安く販売。買い物客は好みの大きさに切ってもらい購入していた。
 このほかステージでは備中かぐら太鼓や備中神楽などが披露され、多くの人だかりができていた。井原市から来た原田千歳さん(86)は「活気にあふれていて、歩くだけでも楽しめた。買ったブリは早速刺身にして食べたい」と笑顔で話した。
 ぶり市は、江戸時代に一帯が伊勢亀山藩(三重県)の飛地になった際、領民の繁栄を願って高価なブリを奨励したのが始まりとされる。ようやく再開したことについて呰部商店会の古林重幸会長は「続けることができて本当によかった。多くの人に来てもらい感謝の気持ちでいっぱい。さらに喜んで貰えるように来年も企画したい」と語った。

備中神楽を見物する人たち


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