8月の年金支給日を控え、岡山県警美咲署は6日、凶器を使った強盗事件を想定した防犯訓練を、美咲町原田のJA晴れの国岡山(晴れの国岡山農業協同組合)中央支店で行い、職員たちに非常事態への適切な対応と防犯意識の向上を呼びかけた。
この日は同署員5人と同支店の職員10人が参加。開始時間になると、犯人役の署員が訓練用の模擬拳銃を撃ち鳴らして店内に押し入った。荒々しい声で、応対する職員1人を残して全員後ろを向くよう指示し、金を要求した。周囲にいる人に犯人の特徴を覚えさせないようにする手口で、職員たちは指示に従いつつ、様子を見ながら冷静に対応した。
犯人役が逃走した後は、警察への通報をはじめ、逃走車を追いかけてカラーボールを投げたり、犯人が立ち入った場所や残した遺留品に触れないよう現場を保全したりするなど、それぞれが役割を分担して行動した。
犯人の要求に応じた職員や、侵入からわずかな時間でその特徴を覚えた職員、逃走車の車種を確認した職員らが、駆け付けた署員の質問に答えていた。
生活安全刑事課の島田絢司課長らが総評し、「逃走経路の確認やカラーボールの使用は、誰でもすぐにできるようにしておくと良い。実際には何が起こるか分からない。日頃から不測の事態を想定し、情報を共有して今後につなげてほしい」などとアドバイスした。
井伊慎一支店長は「犯人の指示は想定外で驚いた。人の目だけでなく、防犯カメラなどあらゆるものを活用し、早急に正確な情報を伝えられる体制を強化する重要性を痛感している。今後は定期的に職員たちに呼びかけ、防犯に対する役割の徹底も図っていきたい」と話していた。
