美作大学(岡山県津山市北園町)で28日、社会福祉学科の授業の一環として、子育て家庭での体験を通じて将来のライフデザインを考える県こども未来課の「子育て家庭留学」の発表・交流会が開かれ、1、3年生約30人が留学を体験した学生の話に耳を傾けた。
子育て家庭留学は、結婚や出産、子育てに対する不安を抱える若い世代が、実際に子育てをしている家庭で一緒に過ごし、子育ての楽しさや大変さを学びながら、自身の将来設計について考えることを目的とした取り組み。
この日は、5歳と3歳の息子、夫との4人暮らしの山本敬子さん(43)=大田=と、同学科2年の女子2人が登壇した。
山本さんは、自身の留学経験や大学卒業、就職、結婚までの歩みを振り返り、現在は夫と共に家業に励む日々を紹介。若者の間でも不安の声が多い仕事と家庭の両立については、「お互いに苦手な家事を把握し、役割を決めるなど、一人に負担が偏らないようにしている」と説明し、夫婦で支え合いながら子育てに取り組む様子を語った。
また、「子どもとの向き合い方に正解はなく、大変なこともあるが、成長を間近で見られる喜びがある。子どもを通じて人とのつながりも増え、世界が広がった」と話し、「さまざまな人と出会い、人生を豊かにしてほしい」と学生たちに呼びかけた。
続いて、家庭留学を体験した2人が、「子どもたちが遊ぶ姿を見て、自分も幸せを感じた」「夫婦で支え合う生き方が素晴らしく、自分もそんな家庭を築いていきたい」と感想を発表した。
学生たちは3人の話を聞いた後、ワークシートに自身が思い描く将来について書き込み、グループごとに話し合った。
このうちは19歳の1年男子は、「話を聞いて結婚後の生活について具体的に理解できたのが良かった」と振り返る一方、「まだ卒業も就職もしていないので、結婚や子育てを考えるのは難しい。まずは目の前のことをしっかり頑張り、その上で自分に合った生き方を考えていきたい。人それぞれ価値観が違うので、これからも多くの人の話を聞いて視野を広げたい」と話していた。
