男女共同参画市民企画講座「こどもと向き合うための性教育~はじめの一歩~」が9日、岡山県津山市新魚町の男女共同参画センター「さん・さん」で開かれ、参加者14人が子どもに伝えていくべき性の大切さについて学んだ。
性にまつわるトラブルから子どもたちを守るため、大人が必要な知識を伝える方法を学ぶ講座で、「支え合い育ち合い根っとわーくあんあん」が主催。助産師、保健師、看護師、思春期保健相談士の資格を持つ出張専門かたつむり助産院(美作市滝)の澁谷奈津美院長(46)が講師を務めた。
澁谷院長は「境界」を意味する英語「Boundary(バウンダリー)」という言葉を用い、人にはそれぞれふれてほしくないことや、言われたくないことなどがあると説明。「子どもたちが自分の好き、嫌いを知って自分の気持ちに気づき、自分を受け入れることで『バウンダリー』を意識し、危険な状況でも自ら行動できるようになる」と話した。
さらに、米国のNGO「性情報・教育協議会(SIECUS)」が提示した性教育の3原則を示し、性を科学的、肯定的に捉え、多様性を理解することの重要性を強調。成長過程にある子どもが自分の体や性について不思議に思う気持ちを大人が受け止め、自分の体を大切にすることや、人が嫌がる行為、体をさらしてはいけない場所など、社会的なルールを教えていく大切さを語った。
最後に「子どもが話しにくいことを話せる関係性、性について親子で一緒に話せる雰囲気をつくってほしい」と呼びかけた。
参加した3歳の娘を持つ40代の母親は「世の中には多くの情報があるけど、間違った知識を身に付けてほしくない。自分は性に関する話を避けるように育った世代で、教えるとなればハードルは高いが、今一度正しい知識を学び、娘と一緒に考えていけるようにしたい」と話していた。