岡山県警美作署は20日、管内や県内で相次ぐクマの出没と特殊詐欺を受け、被害防止を呼びかける「熊除け・詐欺除け大使」を新たに創設し、本年度の岡山県青少年健全育成推進大使を務める岡山市出身のタレント・安倉柚羽(あくら・ゆずは)さん(15)を任命した。任期は本年度末まで。
安倉さんはテアトルアカデミープロダクションに所属し、県内のテレビやCMをはじめ、映画などにも出演。青少年健全育成推進大使として、県内各地で青少年の非行防止や防犯を呼びかける活動に精力的に取り組んでいる。
この日、美作市明見の同署で委嘱式が行われ、松原貴光署長が「クマによる被害と詐欺の被害を一緒にするには似つかわしくない印象を持つかもしれないが、管内の住民にとっては両方とも恐ろしい存在となっている。気を付けてもらえるよう、しっかりと呼びかけをしてほしい」と激励し、委嘱状とたすきを手渡した。
たすきを掛けた安倉さんは「よろしくお願いします」と元気よく返事。その後、道の駅彩菜茶屋(同市)へ移動し、同署オリジナルの「熊除け詐欺除け鈴」を「クマや詐欺に気を付けてください」と来店客に手渡した。
同市楢原中に住む女性(69)は「今までクマを近所で見かけたことはないが、いつ出てもおかしくない状況。若い人が積極的に声を掛けてくれることで、みんなが心がけるようになると思う」と話した。
安倉さんは「活動を通じてクマや詐欺の被害が多いということを知ってもらえる機会になればうれしい。チラシを配るなど小さな活動を積み重ねていくことで、皆さんの意識が向いていくように頑張りたい」と意気込みを語った。
同署によると、4月から7月までに県内で確認されたクマの出没件数は56件で、このうち同署管内は32件と県全体の約6割を占める。内訳は美作市23件、勝央町3件、奈義町4件、西粟倉村2件となっている。
一方、特殊詐欺被害は1~6月に県内で257件(前年同期比46件増)発生し、被害額は21億6180万円(同11億6870万円増)。管内では3件と前年同期より3件減ったものの、被害額は1700万円増加し、2774万円に上っている。
