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【展示】世界地理書「坤輿図識(こんよずしき)」の誕生を描いたデジタル絵本 / 岡山県津山市

行政・公共 箕作阮甫旧宅で常設展示が始まったデジタル絵本
箕作阮甫旧宅で常設展示が始まったデジタル絵本
         

 岡山県津山市西新町の国重要指定史跡・箕作阮甫旧宅で21日、江戸時代末期の蘭学、地理学者・箕作省吾が書いた世界地理書「坤輿図識(こんよずしき)」の誕生を描いたデジタル絵本の常設展示が始まった。津山ゆかりの偉人の功績が学べる内容に観光客らが関心を寄せている。
 作品名は「日本を動かした一冊の本」。津山藩医・箕作阮甫の養子として迎えられ、執筆に打ち込んだ省吾の人生と、本の存在が多くの幕末藩士らに影響を与え、歴史が転換するきっかになった様子などを15分間の映像にまとめている。
 脚本・監督を地域おこし協力隊の土山浩司さん、作画を河野美術館(勝間田町)の河野枝三子館長が手掛け、城東地区に住む赤ちゃんからお年寄りまでが参加し、ナレーションや登場人物の声を担当。地域住民が一丸となり約2年をかけて完成させた。
 公開初日はセレモニーが開かれ、制作に協力した津山洋学資料館・小島徹館長をはじめ、関係者ら15人が参加。城東まちづくり協議会・中江義政会長が「公開にあたり住民たちも喜んでいる。訪れた人たちに市の文化遺産を知ってもらえたら」とあいさつ。
 小島館長、市観光文化部文化課・平岡正宏課長、市観光協会・高務雅彦専務理事は「市民が郷土にすばらしい文化が残っていることを再認識し、愛着と誇りも持つようになれば」「日本や世界各地に向けて津山の洋学を発信していくのに役立つ」などと話した。


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