俳優で舞踏家、演出家の麿赤兒(まろ・あかじ)さん主宰の舞踏集団「大駱駝艦(だいらくだかん)」による公演「Island Stories(アイランド・ストーリーズ)」が12、13日、岡山県津山市高野本郷のGMAスタジオで開かれる。開催を前に10日、麿さんや津山市出身の太鼓奏者・坂本雅幸さんら関係者が光井聡津山市長を表敬訪問。11日には同スタジオでリハーサルを行い、本番に向けて最終調整した。

作品は奄美の文化や風土から着想を得た舞踏に、島唄や太鼓を融合させたもの。昨年、ベルギーの芸術祭で発表され、今年8月に東京でも上演された。津山公演は坂本さんの「故郷でも開催したい」との思いをきっかけに実現した。
表敬には麿さん、坂本さんのほか、振付・演出・構成、そして自ら踊る小田直哉さん、奄美の唄者・里アンナさん、プロデューサー・新船洋子さんが出席。
坂本さんは公演実現までの経緯に触れ、「東京でいろんな方と会う中で、本当にいいと思ったものを津山の人にぜひ見てもらいたいという思いがずっとあった」と話した。
小田さんは、里さんの歌を中心にストーリーを考えて制作した作品と説明。里さんもベルギー公演での反響に触れ、津山での上演に期待を寄せた。
新船さんは「今回は地元の人たちと一緒にやりたいということを非常に重視した」とし、地元スタッフと舞台づくりを進めていることを紹介。「ベルギーとも東京とも違うもの」ができつつあるとし、「これをご縁に、また何か新しい企画を津山でやりたい」と語った。
麿さんは、大駱駝艦が掲げる「天賦典式(てんぷてんしき)」について「生まれたことがもう才能だ」と説明。光井市長は、コロナ禍で芸術文化やアーティストが厳しい状況に置かれたことにも触れ、「これから改めて芸術文化で皆さんと一緒に何かできたら」と歓迎した。
11日のリハーサルでは、出演者らが舞台上で動きや立ち位置、音響、照明などを確認。舞踏家らが独特の身体表現を繰り広げ、里さんの島唄や坂本さんの太鼓と合わせながら本番に向けて舞台を仕上げた。

公演は12日午後7時、13日午後3時開演。いずれも第1部「坂本雅幸 太鼓独奏」、第2部「Island Stories」を上演する。開場は各30分前。チケットは前売り4000円、当日4500円。津山文化センター、ベルフォーレ津山、津山朝日新聞社で取り扱っている。