普段は土の中に埋まり、見ることのできない津山城の「石垣の一番底」が姿を現している。発掘調査では、築城当時の様子をうかがわせる地層も確認された。
岡山県津山市は山下の津山城(鶴山公園)の二の丸と三の丸で発掘調査を実施している。これまでに二の丸御殿に伴う塀の遺構が見つかった他、長柄櫓(やぐら)周辺の遺構や石垣の状態も明らかになってきた。市文化課は12日に現地説明会を予定している。
調査は2024年7月15日の豪雨で崩落した長柄櫓石垣の修理工事計画に伴い、江戸時代の地面の高さや櫓周辺の遺構、石垣の状況を確認するのが目的。
二の丸御殿北西と北東では7月8日から調査を実施。塀の一部に使われていた柱を建てる際に掘った穴の遺構が見つかった。
また、三の丸では先月18日から長柄櫓の石垣基底部を調査。石垣の基底部は現在の地面から約1.8メートル下、江戸時代当時の「地山」に位置しており、築城当時、粘土の多い土と水はけを良くする砂の多い土を交互に重ねた地層も確認された。
現地説明会は12日午前10時と11時からの2回行い、集合場所は三の丸。事前申し込みは不要だが、入園料(大人310円、中学生以下無料)が必要。
石垣の基底部は説明会後に埋め戻す計画で、市文化課は「普段は土の中に埋まっており、見られない石垣の一番底の部分など、今しか見られない貴重な機会なので、ぜひ参加していただき、当時に思いをはせていただきたい」としている。
問い合わせは、津山弥生の里文化財センター(電話0868-24ー8413)。
