「この地でものづくりを」 プラ加工企業が岡山工場建設へ 新規雇用は48人を予定/岡山・美作市

経済・産業 協定書を交わした湯本社長(中央)と萩原市長ら
協定書を交わした湯本社長(中央)と萩原市長ら=岡山県美作市で
         

 岡山県美作市の山城産業団地に、工業用プラスチック部品加工・卸「湯本電機」(湯本秀逸社長、大阪市)の岡山工場建設が決まり、このほど同市の作東バレンタインホテルで立地調印式が行われた。4月に着工し、10月の操業開始予定。

 計画では、業務拡張に伴い敷地約7900平方メートルを購入し、国内第二工場として木造平屋建て500平方メートルの工場4棟を段階的に整備。3Dプリンターなどの専用設備を導入し、受注生産のプラスチック部品や金属部品を製造する。総事業費は6カ年計画で約13億円(土地代を含む)。従業員は新規雇用を含めて最終的に48人となる予定。

 調印式で協定書を交わした萩原誠司市長は「日本のものづくりを支える素晴らしい企業であり、ここは小さなまちだがベトナムなどとのつながりからさまざまなサポートができるので、事業発展に活用してほしい」。

 湯本社長は「大阪本社工場のほかベトナムにも工場を造り、アメリカ進出も視野に入れている。世界トップレベルのエンジニアを有し、マーケットの拡大する精密部品をオーダーメイドしており、この地でたくさんのものづくりができればと思う」とあいさつした。

 同社は1940年創業、88年設立。資本金1500万円、年商10億7000万円(2023年5月期)、従業員数60人。

 山城産業団地(約2ヘクタール)の立地企業は2社目だが、立地率は100%となった。


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