躍動感に満ちた筆致 書道家・国枝恵子さん作品展 一言一句が心にしみる/岡山・津山市

芸術 横野和紙にしたためた書道家Keiさんの作品=岡山県津山市で
横野和紙にしたためた書道家Keiさんの作品=岡山県津山市で
         

 岡山県津山市出身で兵庫県尼崎市在住の書道家・国枝恵子さん (64、 雅号・恵=Kei)の作品展「魂の再誕」 が16、17の両日、田町の城西浪漫館で開かれ、生命力と躍動感に満ちた筆致と心にしみる一言一句が来館者を魅了した。

 日本ならではの伝統や美意識に重きを置き、書と絵を融合させた独自の作風を展開している国枝さん。62歳の時に初挑戦したニューヨークの国際書道展で準優秀賞を獲得し、一躍世界的に注目を集める存在に。その後デビューを果たし、現在は国内外各地の展覧会で活躍している。

 今回は県指定重要無形文化財で市を代表する工芸品・横野和紙などを活用した新作19点を含む計30点を展示。会場が中島病院旧本館でもあることなどから命のつながりや生きる喜び、愛などを表現した言葉に神聖な龍や、鮮やかな花などの絵を添え、生き生きとした力強さと輝きにあふれた作品に仕上げている。

 その中で、生きていく中で夢を持つことの大切さを呼びかけた作品「一夢(いちむ)」は、横野和紙を活用したことで今までとは違った表現に挑戦した意欲作。墨汁とインクで染め上げた暗い背景に映えるように白い文字や絵を描くことで明るい未来を示している。

 来館者の藤木靖史さん(82)は「血液が流れるような勢いのある筆の運びで、生きていることを感じさせてくれる」と称賛。国枝さんは「落ち込んだ時や決意する時に私たちは言葉によって心を動かされる。漢字一文字でも深い意味や思いが込められており、言葉と同様に人を励まし、元気づける力があると思う。作品を見てくれた人が自身の人生や命と向き合い、前向きな気持ちになってくれたらうれしい」と話していた。

「あいうえお」の5文字から人生で大切なものを表現した連作
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