高さ7メートルのロープに身を預け、勢いよく噴き出す水と格闘―。普段は間近で見ることの少ない消防士の訓練に、子どもたちが果敢に挑んだ。
岡山県津山市林田の津山圏域消防組合消防本部で5日、毎年恒例の「一日消防士体験」が開かれ、管内に住む小学4~6年生計27人が参加した。
昨年から参加対象の年齢を引き上げ、高さ7メートルで建物の間に張られたロープを伝って進む「ロープ渡過体験」や救急法、体力錬成といった本格的な訓練に加え、放水やはしご車の搭乗も体験した。
尾近宏同消防本部次長・予防課長が「みんなの安全を守る大切さを学んでほしい」とあいさつ。ロープ渡過体験では、子どもたちは消防隊員からロープの渡り方を教わり、ハーネスを装着した後、水平に張られたロープに仰向けの状態でぶら下がって進む「モンキー渡過」に挑戦した。地上から見守る保護者の声援を受けながら、真剣なまなざしで取り組んだ。
放水体験では、ポンプ車につないだホースを手に、勢いよく噴き出す水を的に向けて放水。子どもたちは水圧に押されてバランスを崩しそうになりながらも、消防職員に支えてもらい、しっかりとホースを握っていた。
東小6年の吉田風君(12)は「消防士の皆さんは通常通りこなしている作業も、実際に体験してみるとすごく大変だということが分かる。命を救うためにこういった訓練を積み重ねている姿はとても格好いい。自分も目の前の人を助けられるようになりたい」と話していた。
