キリンビール(本社・東京都)は28日、自社が販売する主力商品の一つ、ビール「晴れ風」の売上金の一部を「津山納涼ごんごまつりIN吉井川」(8月1、2日開催)の支援金として寄付することを決め、関係者が光井聡津山市長ら実行委員会を表敬訪問した。
同社は2011年の東日本大震災を機に、自社の強みを生かして社会的課題の解決を図る「クリエイティング・シェアード・バリュー(CSV)」の理念を導入。地域や社会との共生を目指す取り組みの一つとして「晴れ風ACTION(アクション)」を展開し、同商品の売り上げの一部を、少子高齢化や人口減少、資金不足などで存続が危ぶまれる全国の花見や花火大会など、日本の風物詩を守る活動に充てている。
支援額は商品のサイズに応じて1本当たり0.5円~4.8円。この他、商品に印字されたQRコードを読み込むか専用サイトにアクセスして「晴れ風コイン」を取得し、希望する自治体へ寄付することもできる。2024年に始まった取り組みで、今年6月末時点の寄付総額は2.4億円を突破。今年は全国94自治体が採択され、岡山県津山市は初めて選ばれた。
この日は同社岡山工場の伊藤康喜工場長ら6人が山北の市役所を訪れ、同実行委員会名誉委員長の光井市長と、松田欣也実行委員長(津山商工会議所会頭)に目録を手渡した。
光井市長は「さまざまな課題を抱え、地域の風物詩の祭りを維持していくのか困難になる中、いかに未来に託していくかが今後の課題。ご支援をとてもありがたく受け止め、自分たちもしっかり盛り上げたい」と礼を述べた。
伊藤工場長は「岡山工場は吉井川の水を原料水に商品が作られている。創業から54年間、事業を続けていられるのも津山市や上流地域が川の水をきれいに保ってくれているおかげ。これからも一緒に地域を盛り上げていきたい」と話した。
支援金は警備員の増員や雑踏事故防止、熱中症対策など、祭りの安全な運営に活用される予定。
