岡山県鏡野町円宗寺のアマチュア写真家・故青柳紀子さんの第3回写真展「輝け命」が田町の城西浪漫館(中島病院旧本館)で開かれ、晩春から晩夏にかけて移ろいゆく自然や町並みの情景、人々の様子などを色鮮やかに捉えた秀作が来場者を魅了している。23日まで。
青柳さんは約10年間にわたり県北を中心に県内外の風景を撮影して発信。地域の魅力を伝えるその活動が評価され、津山市観光協会から津山観光マイスター「南十字星章」を受けるなど目覚ましい活躍ぶりを見せていたが2022年に惜しまれつつ他界した。展覧会は前回の好評を受けて約3年ぶりに家族や友人たちが企画し、数々の遺作の中から時季に合わせた60点を展示。さらに、100点を映像にまとめた作品も公開している。
会場には友人宅の美しいバラの花園、衆楽園に降り立ったアオサギやカワセミの姿の他、ハスやアジサイ、ヒマワリといった花々、水島コンビナート(倉敷市)や津山市内の夜景などを写し出した作品がずらり。一日中撮影地で過ごして天候や時間の変化による光の当たり具合などを研究するほど努力家だったという青柳さん。こだわりぬいた数々の秀作からは被写体の生命力やしみじみとした風情があふれている。
友人の小野淳子さん(64)は「一点一点が情趣に富み、見ている人の心に響く。素晴らしい作品を残してくれてありがとうと言いたい」。夫の章一さん(67)=赤磐市=は「多くの人に支えられてきたことに感謝を申し上げたい。妻が好きだった景色を見て、さまざまな思いに浸っていただけたらうれしい」と話している。
